特集:ガチムチパンツレスリング

ニコニコで生まれたムーブメントの中でも最も馬鹿らしいもの。
それがガチムチパンツレスリングを使用した一連の映像作品、通称ガチムチMADの隆盛。
そもそもがランキング工作という名の嫌がらせから始まったムーブメントなのですが、
(80垢神に対する当てつけだったという話〉
それがここまで愛される様になると誰が予想できたでしょうか。
そもそもの始まり、ガチムチパンツレスリングの本編をまずはどうぞ↓








これはひどい
だがそれがいい
本日で30万再生達成だそうです。めでたいめでたい。
本編の中でもっとも多くMAD素材になった大ヒット作です。
実はこの動画は2代目(記憶が正しければ何回か消されれいるので2代目どころでは無いような気もしますがここでは便宜上2代目で。詳しい人いたら教えていただきたい〉で、最初の方はアカ停止で削除くらってるんですね。元動画も10万超えているので合計で40万オーバー。
愛せれてますね。




そもそも何でレスリングをしているのかよく分からないですし、これゲイビデオじゃんとか、工作すんなとか。そういう感情が普通起こるものですが、何故かニコ住民に受け入れられてしまいました。
その背景には2つの要素があるように思います。
まず一つは「空耳」。
ニコニコ文化の特徴として外国語には必ずと言っていいほど空耳がふられます。
ニコニコ動画の動画にコメントを付けられるという特異性により生まれた文化ですね。幸せなことに兄貴動画にはたくさんの良空耳が付けられ、その面白さが多くの客を呼び込む事になりました。これは後のMAD量産にも繋がります。
もう一つは反感情。
ゲイビデオがランキング上位に陣取っている様は刺激的であります。昨今の人気動画に飽きていた諸兄には大変面白く映ったでしょうし、面白ければなんでもあり的なニコニコの自由な風土が「復活」したように感じられたのかもしれません。
夏休み中に動画があげられたのも大きいかもしれません。みんな新しいくて馬鹿馬鹿しいことに飢えていたのです。





では、本編(MADが副産物であり、MADの元という意味で〉の中から重要なもの、オススメをいくつかピックアップしてみましょう。
その前にココで登場キャラクターについておさらいをしておくと良いかもしれません。
http://www10.atwiki.jp/herrington/pages/3.html



vs吾作。ジーンズ破きます。


vs城之内。実はかなり名空耳が多く、MAD素材率も高いです。「イケメ〜ン?wwwwwww」が最高。


人気のカズヤ君との対戦。アニキ×カズヤは名勝負の法則。名言続出。


神々しいです。不思議なパワーが溢れており、ついついお参りしてしまいます。


アニキに見惚れる動画です。格好いいです。


ワイルドなアニキです。ハーレーがここまで似合う男は他にはいません。


癒しの空間です。素敵な休日はこの動画から。


私達への最高のご褒美です。私と兄貴しかいない世界…


兄貴が初めて敗北を喫します。そして、衝撃の新キャラ登場。見所満載です。





以下上級編です。


トータス藤岡登場。何度か消されてます。トータスがキモイからしょうがない。トータスがアニキの足を使うシーンに注目。


夢落ちを開発したのも兄貴です。


なんというか…凄いです。胸焼け注意。


普通に作品として面白いです。吾作の哲学シーンに悶えましょう。


これは超級者向けですが、アニキ登場シーンのカリスマっぷりが一見の価値アリなので載せておきます。








本編殆ど網羅してしまったような気もしますが、兄貴の魅力の前では仕方ないね。

さて、次はMADについて見ていきましょう。







ガチムチMADに於いて重要になる要素は以下の4つです。
・アニキ
・釣り
・ケツドラム
・空耳





まずアニキが主体であることが殆どで、あってもカズヤがメインのものが数点。それでも必ずアニキが姿を見せます。
これはアニキがどれだけ愛されているかを表していますし、またその多くの人を魅了するカリスマ性を感じずにはいられません。
アニキの逞しく歪みねぇ肉体と、人懐っこさも感じる豊かな表情。すべてを包み込む愛。
これがアニキ人気の秘訣でしょう。アニキが居なければガチムチMADは始まりません。
例えば、カリスマ性が無いとこういうことになります↓




そして、釣り要素。
釣り要素も変遷を遂げてきました。最初期の釣りはまさしく釣り目的のものであり、サムネとタイトルからエロやzip動画を期待したところをアニキの肉体でぶち壊し、という実に愛の無いものでした。
しかし、いつしか「釣られて良かった」と言わしめるような傑作MADが生まれ始めます。
サムネで釣って内容で喜ばす代表作としては、既に古典という感さえする以下の動画があります。

これはまた、ケツドラムのの始祖であるうp主の手による作品でもあります。
他にも以下のような傑作があります。

その後、サムネやタイトルで明らかにガチムチMADであると判断できる作品が増えていき、釣り動画は減少していきます。しかし、傑作釣り動画達が残したMADスピリットと技術は後世に大きな影響を残し、ガチムチ黄金期への道を開きました。またガチムチで「遊ぶ」という大切な心をも私達に教えてくれたのです。




続いて、ケツドラム。
別名スパンキング
これの始祖はおそらく以下の動画だと思われます。

これは再うpされたもので、元動画が9/7投稿なのでこの日がスパンキング記念日ではないかと思われます。
このケツドラムが加わることによって、パンツレスリングの新しい可能性、音楽MADへの道が開けました。
あまり多くは語る必要は無いでしょう。何故なら、今日私達がアニキ達のお尻の音を聞かない日は無いからです。私達の生活に最も密着した音であり、その清廉な響きは朝の目覚めにも、また時には激しく猥雑な夜にも私達を励ましてくれるように鳴り響いています。
天上で鳴り響く悠久の音楽とは、こういうものなのかもしれないですね。
私の大好きなケツドラムを一つ挙げます

アニキは楽器です。優しく響くときもあるし、激しく心掻き乱してくれる時もあります。
私はケツドラムが好きです。




最後に空耳。
最も有名な空耳は「最強☆とんがりコーン」や「あぁん?あんかけチャーハン?」でしょうか。
空耳の選択には作者のセンスが反映されます。
名MADの中には、あまり使われない空耳を使用しそれをヒットさせるものが度々存在します。
たとえば以下のものは、例の「最強☆とんがりコーン」や「あぁん?あんかけチャーハン?」、更には「ナウい息子」を一般に浸透させた立役者です。

このMADは第二次ガチムチブームの火付け役でもありました。最もMADが多く造られたのはこの動画以降です。
空耳文化の根付くニコニコにおいては、空耳が2次創作の材料となることは珍しいことではありません。
思い付く所ではテニミュが最たる例です。空耳MADが造られる事は人気作の特権であります。







現在ガチムチMADは500作を軽くオーバーする数作られています。ひょっとすれば把握していないだけで、千の数世に出ているかもしれません。
ですので仕方がないのかもしれませんが、そろそろ大ヒット作が生まれない土壌が造られつつあります。
やり尽くしてしまった感がありますし、新しい素材がなかなか投下されない。
素材についてはそんなに数あるものではないでしょうし、外国のゲイビデオですから手に入れるのも容易ではなさそうです。
では、どうすればいいのか。私は今、MAD職人の新しい風に期待したいです。
パンツレスリングはとても窓口の広い作品であり、未だ多くの人を魅了し続けています。
過去作から多くを学び、新しい表現へと繋いでいって欲しい。そう考えて私はこの特集を組んだようなものです。嘘です。今考えました。
どうか新しい風がニコニコを席捲せんことを願って。




さて、では続いて私のオススメする名作MAD達を紹介していきましょう。
スターピースから変り種まで、私の独断と偏見によりぎゅっと絞ってお届けします。
どうぞゆっくりしていってね!!!お楽しみください。





と思いましたが、そろそろお疲れなのでここいらで一旦切らせていただきますね。
また時間があればガチムチMAD特集組みますのでそれまでどうかお大事に。
では、さよならさよならさよなら。