嗚呼、ゴールデンウィーク。

ゴールデンウィーク
皆さんいかがお過ごしでしょうか。


まだゴールデンウィーク。も始まったばかり。


折角のゴールデンウィーク。に何もしないのも勿体ないですし、
先月開催されたニコニコ超会議内イベント「超ボーマス20」にて頒布したコピー誌より一部抜粋して公開してみたいと思います。


このコピー誌ですが、他ではお目にかかれないような面白いコンセプトで成り立っていまして、
どういうものかといいますと


「当日初出のCDをレビューする」


というものでした。
ちょっとそれ意味わかんない。
という向きもあると思いますので説明致しますと、
参加したイベント「ニコニコ超会議」及びイベント内イベント「超 VOC@LOiD M@STER 20」(以下超ボーマス)は4/28(土),4/29(日)の2日間連続開催でした。
私は4/28(土)に一般参加し、4/29(日)にサークル参加しました。
4/28(土)には各所で話題にもなった一般待機列の狭き門を潜り、超ボーマスでCDを買い漁り、
CDを聴き込み、サークル参加当時の朝までにレビューを完成させ、そして超ボーマス二日目にコピー誌の頒布を行いました。


2日間開催という情報を知ったときに思いついた「ネタ」で、まぁ前代未聞で面白そうだとは思ったのですが、
やってみるとこれがえらく辛い。
時間がない。
翌日朝までというタイムリミットがあり、超会議が幕張ということもあって帰宅が遅くなってしまい執筆時間が圧迫。
電車内でポータブルCDプレイヤーでレビュー対象のCDをいくつかピックアップしていましたが、さらに選定時間も必用
(ちなみに、時間がないことを見越してポータブルCDプレイヤーを買いました。このためだけにです。)
一応朝には原稿が完成したものの、コピーして製本しなければならない。
・・・と、ほんときつかったです。
ちなみに、私は気付いたら朝方寝てしまっており、サークル参加遅刻しました。
・・・もう体力的に若くないなぁと痛感しましたよ。反省。


で、そんな突貫作業で作ったコピー誌ですが、本当に一部の人にしか売れなかったし、ここで公開してしまおうと思います。
当日ご購入頂いた一部の方には申し訳ありませんが、当日あの時あの開場で買ったことに意義があるものだと思って頂いて、この場はご容赦ください。


余談ですが、頒布の際にはレビュー対象CDの頒布先を会場地図に書き込みサークルスペースに立てていました。
中空さん気が利くなぁといったところですが、現在位置を確認するために通行人が確認するくらいにしか使われなかったので割りと悲しかったです。。


では、コピー誌からきくおさんのCDレビューの抜粋を以下に掲示します。どうぞ↓

きくお 『「きくおミク2」を会場限定で少しだけ先行公開しました盤』
サークルスペース:H-25
サークル名: Kikuo Sound Works


日々に隠れた複雑な感情と死。
現代のおとぎばなし
アーティスティックな一枚。



今更説明の必要が無いくらい有名なってしまったきくおのボカロCD2枚目、の準備号。
あくまで先行公開盤のため、限定発売のようです。


 最近ではGINGAレーベルで活動したりニコ動への投稿動画が10万再生を超すなど知名度の高い氏だが、
その本質はアングラ世界にあるあたりボカロシーンの抱える層の多様さを感じさせる。
 きくおはオールラウンドプレイヤーである。芸術家肌と言ってもいい。
音楽はもちろん、絵・詩・デザイン等一通り自分でやってしまう。
表現活動に貪欲なようだ。そのためだろう、きくおの作る曲の歌詞はたびたび禁忌の領域に踏み込む。
好奇心の向かうところ、かならずタブーにぶち当たるものである。このアルバムの収録曲もご多分に漏れない。


 例えば、2曲目「塵塵呪詛」は死を呪術的に歌い上げるし、3曲目「ごめんね ごめんね」はタブー視される性関係をグロテスクな寓話の中で率直な感情として表現する。また、4曲目「世界で一番優しい死神」で感動的な楽曲に寄せて死への快楽を語る…。このように普通タブーを扱うとセンセーショナルな表現になるところを、率直に素朴にまるで本質が存在するならその方法でなくては至れないというように、言葉を紡ぐ。だから、聴いている我々は好感を寄せる。そこには今まで触れられなかった「私が見た本当の風景」への理解があるのだから。


しーくによる一見ポップなジャケットイラストも、楽しいながら不安定さを感じる構図で描かれており、一歩外のタブーを予感させているようで素晴らしい。


 音が明瞭でポップだが現代に生きる人々の隠された思いをすくい上げる寓話性を獲得した稀有な作品群。
難しい事を考えずに聴けば良いのだ。聴いているうちに、自然ときくおワールドにいざなわれているだろう。メロメロになって深みにはまるがよい。
 先行盤の割にはいっぱい収録されていて、かなり満足度が高いゾ。

kikuo.pdf 直

と、こんな感じです。

推敲を重ねた原稿とは言えないかもしれませんが、
当日ギリギリにこさえたものとしてはなかなか面白いものができたのではないかと思います。
このまま腐らせしまうのも勿体ないので蘇らせてみました。


気分が乗れば他の原稿もうpしようかと思います。
では、今日はこの辺で。


きくおさんの新曲は↓